ISM情報ステーション
初めに
ご家族様のご了解を頂き、我々が訪問看護として関わらせて頂いた40日間をありのままに記述させていただきました。
ご家族よりご本人様のお名前で載せて頂く事にもご了承頂くと共に、今回の掲載について快くご承諾頂きました事に深く感謝致します。
Y・O様
ヨシさんに出逢ったのは、関東甲信越が梅雨入りして10日後のことでした。大変、人懐っこい可愛らしい笑顔、まるで向日葵の様な印象の人でした。 出逢うなり『独身かい?』と聞かれた事を昨日のことのように思い出します。いつでも『人のため』に想いを巡らせ、自分の事よりも人の事を心配し、気にかけ、人のためにと、他者を受け入れ愛することを日々自然に実践されている素敵な心の広い方でした。
人を愛するヨシさんのお宅には、いつも息子さんやお嫁さん、娘さん、お孫さん、曾孫さん、お客さんなどが来られて「笑顔」が絶えず、ご本人もニコニコされて過ごされていたのを覚えています。温かい時間が流れるお家で、伺わせて頂く度に癒やされていました。
ある時、訪問するとご本人様より「ヨシさんと呼ぶのは止めて欲しい。」と言われました。
何故か理由を聞くと、少し恥ずかしそうに「芸名がある。ヨシ子って・・・。」ハニカミながらも、笑顔で言われたヨシさんの表情はとても明るく、全てを包み込む温かい太陽のイメージが私の中で浮かびました。
それからは、伺うといつも「ヨシ子さ~ん」と呼ばせて頂くようになり、草団子の作り方、お料理の話し、ご近所付き合いの話し、旅行の話しと多くの話しをして笑いました。訪問看護として介入させて頂き、往診の主治医と連携しながら病状を看ていく中で、ヨシ子さんに食欲が戻り、何でも美味しそうに食べるいつものヨシ子さんに戻られて行った時、ご本人様は勿論ですがご家族様の嬉しそうな顔に出逢えた歓びを覚えました。
例年にないほどの早い梅雨明け。それと同時に、酷暑が始まりました。
ある日、訪問するとお庭の木に野鳥が巣を作り、雛が鳴いているのを娘さんとヨシ子さんが教えてくれました。精一杯鳴き声を出して親鳥の帰りを待ち、懸命に生きる姿にヨシ子さんと娘さんと一緒にホッコリした気持ちになりました。すると間もなく、突然に「あぁぁぁぁ~」と言う大きな声に、ヨシ子さんも私もビックリし、「どうしたの?」と娘さんに聞き、雛鳥の巣を見ると・・・。大きな蛇が雛を丸呑みしてしまった後でした。親鳥は蛇が居なくなるまで、蛇の周りを威嚇し、鳴きながら飛び回っていました。自然界の弱肉強食の摂理には、我々人間は手出しができない。
ヨシ子さんと共に「自然は、残酷だね・・・。」と話したのを覚えています。
それから程なくしてでした。残酷なのは、同じ自然界で生きる我々、人間にも同様です。
ヨシ子さんは、癌の進行により癌性疼痛が出現し、素敵な笑顔が特徴であったはずのヨシ子さんの表情が見る見る曇るようになりました。鎮痛薬だけではコントロールが出来なくなり、それでも我慢するヨシ子さん。経口モルヒネ投与の必要性をご家族様にお伝えし主治医へ状況報告。直ぐさま、疼痛コントロールするように処方がなされました。それも、ヨシ子さんはあまり服用しようとしませんでした。モルヒネ=医療用麻薬を「使ったら身体に悪い。」と話されたヨシ子さんに、使用しても問題ない事、『痛み』を我慢せずに自身の身体を労る(痛みや苦痛を取る)ことが何よりも大切であると説明し服用してくれるようになりました。とは言っても、やはりヨシ子さんは最低限度しか服用しませんでした。
最低限度と言ってもモルヒネ服用による副作用は、もともの頑固な便秘症であったヨシ子さんに容赦なく襲いかかりました。浸透圧性下剤を服用しても、頑固な便秘症であったヨシ子さんにはなかなか改善されずいました。浣腸をするかしないか話しをしていると「私の腸は恥ずかしがり屋なんだね。」と言って、心配するご家族様や私までも笑わせたのです。どこまでも相手を想うヨシ子さんに感服するばかりでした。
ヨシ子さんは「自分で出来ることは最後まで自分で。」とトイレにも行かれていました。息子さんやお嫁さん、娘さんに迷惑をかけたくないとそっと話されていました。母として生きるヨシ子さんの強い意志を感じました。呼吸が苦しくなり在宅酸素も始まり、一人でトイレに行けない身体でも介助にてトイレに行かれ、浣腸で排便が出た時には苦しいはずのヨシ子さんは「出た?出た気がする。出たね。」と嬉しそうでした。
ヨシ子さんの病状は、2週間単位から1週間単位へ、そして1週間単位から日単位へ刻々と変化していきました。
ギリギリまで、ポータブルトイレへ行くヨシ子さん。しかしながらヨシ子さんの身体は限界でした。
排尿が出ずに下腹部に張りが出現しました。排尿させる為には、管を入れるしかない事をご家族様へ説明し挿入しました。これまで、何度もご家族様へヨシ子さんの現状をお伝えさせて頂き、介護するご家族様としても不安になることも当然であったにもかかわらず、ご家族様全員が「自宅で看取る」と「愛情持って育ててくれた母への恩返し」と一致団結される姿に鳥肌が立つほどに感動しました。
それから程なくして、ヨシ子さんは愛するご家族に見守れながら、ゆっくりと息を引き取りました。
ヨシ子さん、ご家族様に出逢えた事、そして在宅看取りの素晴らしさや難しさを改めて気づかされました。多くの学びを頂きましたヨシ子さん。ご家族様に本当に感謝申し上げると共にご冥福をお祈り申し上げます。
前回のブログ更新から早2週間も過ぎていました(汗)
この2週間の間に季節は進んでいるのですね。
トンボが飛び初め、日差しは夏の猛暑でも、風は秋の風になっています。
訪問の楽しい所の1つに「季節」を楽しむ事ができる!!
春の桜、夏の太陽と向日葵、秋の紅葉、冬の澄んだ空。
気がつくと、些細な事がとても大切で愛おしいものだったりする
そんな気づきや学びを与えてくれるのも訪問看護の魅力です!!
・・・とは言っても、台風や猛暑は続いています。
皆さんも体調管理にはお気を付け下さい。
今日は、台風13号の影響で雨、風が凄いです。
こんな天候でも、もちろん訪問に行きます。
23区内では自転車での訪問が多いですかね。
昭島市でも自転車で訪問されているステーションさんもあります。
当方は車での訪問です。1人1台。
台風の雨風なんて問題ありません(笑)。
もちろん車なので、ご利用者様の玄関先で
雨カッパの着脱もないのでご迷惑にはなりません。
最近は、日本各地で猛暑?酷暑であったり、豪雨による災害被害などもあり
この台風が何事もなく通り過ぎてくれるのを願うばかりです。
台風が過ぎれば・・・
また台風一過で・・・酷暑がやってきます(汗)。
熱中症にならないように水分補給・塩分補給して夏を乗り切りましょう!!
毎月月末最終日は忙しいのですが・・・
そんな時だからこそ!!
スタッフでLaunchミーティングしています♬
今月は『お寿司』です♪
大トロ・中トロ・ウニ・イクラ・カニ・・・
贅沢な至福の時
猛暑の中、頑張ってくれているスタッフに感謝です♫
ホームページとFacebook連動に向けて始動中です!!
Topページの下にFacebook最新ページが見れる、かつアクセス
できるように変更中です!!当方Facebookは
https://www.facebook.com/ism.home.care.nursing/
からでも見れます!!是非、ご興味がある方はアクセスをm(_ _)m
また、Topページに『平成○年○月○日 お知らせ更新しました』なる
すぐに見て分るもの、そしてクリックするだけでアクセスできるように
改良する予定でもいます!!